カメラを買ったはいいけど、何だか上手く撮れない。
子どもは動き回るし、下ばっかり見てる。
どうやったらいい写真が撮れるの!?
とお悩みの方に、
プロのカメラマンが子どもを撮る時に何に気を付けているのかを、そのポイントを紹介いたします。
子どもの写真に一番大事なのは構図じゃない!
新しくカメラを買った人が写真の勉強をする時に、多く語られる内容の1つとして「構図」のお話があります。
「日の丸構図」「放射線構図」「対角線構図」などたくさんの構図はありますが、いざ子どもの自然な写真を撮ろうと思った時に上手くいかないことが多いのではないでしょうか?
何故でしょうか・・・?
そう!「子どもは自由!!」だから
構図はカメラマンが背景や光、被写体を上手くコントロールして構成していくものですが、子どもは大人の意図なんて組んでくれません!
誰にも縛られないアンチェインなんです!
じゃあカメラマンが思ったようには動いてくれない子どもたちを上手に写真を撮るには、どうしたことに気を付けるべきでしょうか?
一番大事なこと、「立ち位置」
みなさんも、「自分がその時たまたま立っている位置、自分の目線からカメラを構えて、カメラのズーム機能を使って、何となく」撮ってしまった経験があるのではないでしょうか?
そして「何が悪いか分からないけどパッとしない写真だなぁ」なんて思ったんじゃないですか?
撮影で最も大切なことはズバリ「立ち位置」!
被写体に対し、適切な距離・アングルが決まれば、写真の良し悪しの9割が決まると言っても過言ではありません!
そのため弊社では新人のカメラマンに「カメラマンは足で稼ぐ」ということを最も最初に教えています。
「足で稼ぐ」とは、カメラマン自身が積極的に自分が立っている位置を変えることで、「アングル」「サイズ感」「バリエーション」豊富な、「変化のある写真・映像」を撮ることを言います。
では実際に「足で稼ぐ」ってどうやればいいんでしょうか?
動画では、この「立ち位置」を積極的に変えて撮る様子をご覧いただけます。
二番目に大事なこと、「先を読み 」
子どもたちを見ていて、「今の(瞬間を)写真に撮りたい!」と思ったことはありませんか?
そしてカメラを構えた時には既に子どもはいない・・・なんてこともしばしば…
そう、実は写真・映像は「今の(瞬間)撮りたい!」と思ったときには手遅れなんです。
例を挙げてみます。
・子どもがボールを投げる
この1つの動作を分解してみると、、、
- ボールを持つ
- 投げる方向を見る
- 投げる動作に入る
- ボールが手から離れる
- ボールが飛んでいく
と5つに分解できますが、
「子どもがボールを投げている」のが最も伝わる写真として、
「④ボールが手から離れる」
を正解にしたとします。
そうすると、③の段階では既にカメラを構えている必要があるわけです。
さらに①②の段階で立ち位置に移動している必要もあります。
このように写真を撮るには
「被写体が何をしようとしているか」を先読みし、
「どの瞬間を写真にするか」イメージする
ことが大切になってくるわけです。
動画では、撮影中にカメラマンが
「どんな風に被写体の動きを予想し、どんな写真イメージを沸かせ、そのためにどこに移動しているのか」
を解説していますので、ご覧になってみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「構図」以外にも、「レンズ」「光の方向」「カメラの設定」など写真の要素として大切なことはたくさんあるのですが、こと被写体が「子ども」となるとそれよりも重要になってくることがある、というお話でした。